【星空撮影入門】手持ちのカメラで夜空を撮影したい!(1)必要な道具とロケーション

はっと息を飲むほど美しい夜空と遭遇したときに、「写真に残すことができれば」と思ったことはありませんか。夜空の撮影はプロだからこそなしえる技……ではないんです! 実は手持ちのカメラでも美しい星空を映すことができるかもしれません。今回は星空撮影をしようと思ったときに、知っておくべきことや必要なものをまとめてみました。
2019.09.18

スマホでの撮影は難しいの?

一番身近なカメラと言えばスマートフォンのカメラではないでしょうか。気付けば1日数回はシャッターを切ってることもしばしば。それほどスマホのカメラは日常から切り離せないほどの存在となりました。 しかし今回の場合、スマホカメラは撮影に適していません。
シャッタースピードのカスタマイズもできるカメラアプリもありますが、撮影成功しても一等星〜二等星が限界なのだそう。もちろん三脚は必須です。
せっかく撮影するのであれば、できるだけ鮮明に美しく写真を残したいもの。今回はスマホのカメラは使用しないことにします。

星空撮影に必要な道具って?

とは言ってもエントリーモデルの一眼レフであれば、十分星空は撮影できるもの。必要な道具を見ていきましょう。

カメラ

基本的にはデジタル一眼レフがベスト。入門機でも全く問題ないとのことです。基準はISO3200~6400でひどいザラつきが気にならないものなのだとか。高グレードであればミラーレスカメラやコンデジでも撮影できる場合もあります。

三脚

シャッタースピードをかなり遅くするため、三脚は必須です。

レリーズ

シャッターを遠隔で押す拡張ボタンです。カメラ本体に直接触れずともシャッターを押せるため、手ぶれを防ぐことができます。

最高の1枚のために最適なロケーションを!

美しい夜空を撮影するためには、周辺環境も大きな要因の一つとなってきます。撮影に出かけるとき注意したい3つのポイントはこちらです。

1. 雲量が少ないこと

実は「晴れ」という情報だけでは不十分なことをご存じでしょうか? 雲量が80%以下であれば晴天と表示されるため、一般的な天気予報だけを頼りにするのは少々不安です。今では雲量が分かるレーダーアプリもリリースされています。確かな情報を頼りに、ベストコンディションを探しましょう。

2. 月明かりは敵!

夜空にぽっかりと浮かぶ月は美しいものです……が、今回ばかりは忌むべき存在に。というのも、月明かりが強い夜だと淡い星が隠れてしまい、うまく撮影することができません。そのため月が出ていない時間帯や、新月周辺の日を選びましょう。

3. 光害が少ない&澄んだ空気の場所へ

都市部で星が見えないように、人工的な光は星の光を隠してしまいます。そのためできるだけ人工の光が入らない場所へ向かいましょう。そして空気が澄んでいれば澄んでいるほど、より鮮明に見えるものです。そのため標高1,000m以上の場所がベストだと言われています。 ロケーションについては全国の夜空撮影ファンがまとめたマップがあります。この地図を頼りに、最寄りの最高なロケーションを探してみましょう。

天体観測、星見スポット、光害マップ

それでは慎重に日取りを決め、必要な道具とともに星空撮影の旅へと出かけることにします。撮影方法は次回の記事にて!

この記事を書いたライター

大城実結


フリーランスライター・編集者。自転車や地域文化、一次産業、芸術を専門に執筆している。紙雑誌やWeb媒体問わず活動中。イラストや漫画も発表。月の半分は日本のどこかにおり、その土地の温泉や酒、食材に唸る日々が続く。

Webサイト:miyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro



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