【花火大会2018】9月からが本番? 大迫力3〜4尺玉の威力を体感せよ

今年の夏、漫喫できましたか?
漫喫できた人もできなかった人にも朗報です。暑さは去れども、まだ夏らしいイベントは終わりません! 実は9月以降に控えているのが、日本有数のダイナミックな花火大会です。
今回は夜空に大きな花を咲かせる「花火玉」の基礎知識をみていきます。花火玉の大きさって? 本当にダイナミックな花火大会ってなあに? 着火前の花火玉を知れば、より花火が面白くなるはずです!
2018.08.29

花火玉の大きさってどのくらい?

私たちが普段花火大会で見られるのは打ち上がった花火ですが、元の花火玉の大きさに思いを馳せたことはありますか。よく耳にするのは「3号玉」や「尺玉」という単語、花火玉の単位について見ていきましょう。

花火玉の単位で基準となるのが一寸(約3cm)、これの10倍した大きさが一尺(約30cm)です。そして一寸=1号玉というように表記されるため、3号玉は直径三寸(9cm)ということになります。そうすると、10号玉=尺玉(直径30cm)、最大とも呼ばれる40号玉、四尺玉は……そう、120cmです! 小学一年生の身長くらいの花火玉、想像を絶しますね。

打ち上げたらどれだけ広がるの?

花火玉の大きさが分かったら、次は打ち上げたときに開く直径を考えてみます。花火大会で使用されるのは3号玉以上のサイズです。3号玉を打ち上げたら、直径約60m開くのだとか。8号玉だと240m、尺玉だと320m、そして最大級の四尺玉は800m(!)と言われています。優に東京スカイツリーの高さを超えています。

こうなったら三尺玉・四尺玉の花火が見たい!

迫力と希少性、どれを取ってもダイナミックな三尺玉・四尺玉。ここまで知ってしまったら一度見てみたいものです。けれどここで一つ大きな問題が。
打ち上げの際には安全性を考慮した「保安距離」という法律が絡んでくるため、大きな玉ほど打ち上げられる地域が限られてきます。そのため都市部ではなかなか大玉を見ることができません。
全国500箇所以上開催される花火大会ですが、実は三尺玉・四尺玉が打ち上げられるのは全国でも約13箇所とごくわずか!その中でも直径800mに及ぶ夜間の日輪、四尺玉が打ち上げられるのはズバリ2箇所です。

・片貝まつり(新潟県)2018年9月9日~10日

http://katakaimachi-enkakyokai.info/enka_info.html

三尺玉の発祥地・片貝町で開催される片貝まつりは、四尺玉と三尺玉に加えて花火の7〜8割が尺玉という日本を代表するダイナミックな花火大会です。「筒引き」や「玉送り」といった花火に関する伝統行事にも注目!

・こうのす花火大会(埼玉県) 2018年10月13日

http://kounosuhanabi.com/

メインの四尺玉と三尺玉 2発、さらに尺玉300連発で構成された「鳳凰乱舞(おおとりらんぶ)」は圧巻です。

両方とも9月以降の開催となっています。日本最大級の花火大会、全身を震わせる音と光の祭典へぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

大城実結


フリーランスライター・編集者。自転車や地域文化、一次産業、芸術を専門に執筆している。紙雑誌やWeb媒体問わず活動中。イラストや漫画も発表。月の半分は日本のどこかにおり、その土地の温泉や酒、食材に唸る日々が続く。

Webサイト:miyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro



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