コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

地域コミュニティ

KPI

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項目 2019年度実績 2020年度実績
生産拠点におけるコミュニティ活動・対話実施率 (連結)100% (連結)100%
地域コミュニティにマイナスの影響を及ぼす事業 (連結)0% (連結)0%

責任部門

各事業所
  • CSR企画室および環境保護推進室が事務局として方針の展開、情報共有を行っています。

考え方・目標

なぜ「地域コミュニティとのエンゲージメント」が重要取り組み項目なのか
理由と背景の解説

横浜ゴムグループは、現在12カ国で生産活動事業を展開しています。当社グループが、ある地域で操業を開始、または撤退する場合、その地域コミュニティに対して環境影響や雇用などの社会影響を与えます。その影響は、各地域の事情によって異なるため、プラスの影響はどう拡大し、マイナスの影響はどう緩和すべきかを、地域コミュニティとエンゲージメントしながら検討・実行していくことは、当社グループの持続可能な経営にとって非常に重要なことだと考えています。

目指す姿(達成像)/目標

グローバルに事業を展開する私たちは、環境や法律、文化、習慣、経済などの面で地域社会と関係を持っています。国内外事業所の地域社会と良好な関係を築くことに努めています。2023年の目指す姿として、下記を掲げています。
  • 地域社会と共に生き、ゆるぎない信頼を築いている
    そのために、多様なコミュニケーションを取り、地域問題や地域の発展に取組みます
  • ステークホルダーの声を聞き、それを反映する仕組みが国内外で整っている
  • 国内外での植樹および苗木提供の合計本数が115万本に達成している

目指す姿に向けた施策

目指す姿を実現するため、以下のようなさまざまな側面からのアプローチを検討し実施していきます。
  • 地域コミュニケーションとして住民懇談会を原則で年2回開催いたします。
  • 生物多様性保全活動を開始している国内生産・研究開発拠点では、地域のNGOと連携した活動を行っています。生産拠点の近くで活動している日本野鳥の会の支部や自然保護団体から、野鳥や水生生物などの名前や生態を教えていただきながら生物モニタリングを行っていきます。
    ・・・2020年度の活動レビュー(1)
  • 平塚製造所の環境イベントである「ThinkEcoひらつか」において「生物多様性パネルディスカッション」を行い、横浜ゴムが地域の水辺のために何ができるかを地域の皆さまと共に考えていきます。
    ・・・2020年度の活動レビュー(2)
  • 「YOKOHAMA千年の杜」活動で育てている苗木を、地域で植樹活動を行っている学校、社会福祉施設、NPO等に提供していきます。
    ・・・2020年度の活動レビュー(3)
  • 東日本大震災の被災地復興支援として、当社は岩手県下閉伊郡大槌町が復興計画の一つに掲げた「鎮魂の森」づくりを支援するために、2012年から2015年まで「平成の杜」と名づけた防潮堤への植樹会を開催しました。2014年からは大槌学園(前身の大槌小学校時代を含む)による「ふるさと科」の学習として育樹・植樹活動を支援しています。
    ・・・2020年度の活動レビュー(4)
  • 当社は従業員によるボランティア活動を支援するために「社会貢献活動支援制度」及び「ボランティア休暇制度」を制定しています。これらを用いて各地の従業員が多様なボランティア活動を行っており、地域貢献を行っています。
    ・・・2020年度の活動レビュー(5)
  • 従業員が毎月給与から積立を行う2016年5月に発足した「YOKOHAMAまごころ基金」では社会福祉・貧困地域への教育支援・環境保全活動などさまざまな活動を行っているNPOやNGO、社会福祉法人等への支援や災害発生時の災害義援金への寄付などを行っています。横浜ゴムは同基金が拠出した金額と同額を拠出し(マッチングギフト)活動を支援しています。
  • 三重工場、新城工場、三島工場、尾道工場、茨城工場、長野工場、平塚製造所、ヨコハマタイヤリトレッド北海道事業所・埼玉事業所・名古屋事業所、D-PARC、愛知タイヤ

2020年度の活動レビュー

2020年度は以下のような施策を実施しました。
  • (1)国内13拠点、海外9拠点の生産事業所で生物多様性保全活動を実施しています。新型コロナウイルス感染拡大により生き物調査(モニタリング)や外来種の除去(抜根等)や海岸清掃などは例年よりも回数・参加人数を減らして実施しました。
  • (2)「平塚の自然から考える生き物のつながりと私たちのくらし」をテーマに第7回生物多様性パネルディスカッションをオンラインで開催しました。従業員、地域住民、近隣の中高生、環境NPO等をはじめ、多くのステークホルダーの方に参加いただきました。
    視聴された方に神奈川県の「マイエコ10(テン)宣言」をアンケート投票して頂き、選ばれた項目が生物多様性とどのように関係しているかを掘り下げ、身近な話題から生物多様性を考えるといった議論や、自分たちが住んでいる場所のすぐ近くの生態系について皆さんとともに考えました。
  • (3)「YOKOHAMA千年の杜活動」の苗木提供において、2020年度には、24,673本、累計で431,812本の提供を行いました。
  • (4)新型コロナウイルス感染拡大による休校措置及び非常事態宣言発令により2020年度の植樹授業は中止となりました。
  • (5)「社会貢献活動支援制度」により6件の従業員によるボランティア活動の支援を行いました。
    主な内容は、衣類や物資をNPO法人を通じてフィリピンの貧困地域への寄贈や、福島県南相馬市での植樹活動などでした。

YOKOHAMAまごころ基金

国内外の災害発生時の支援、環境保全や子どもたちの支援に取り組む団体などに寄付しており、同基金と当社は2020年6件の寄付を行いました。
寄付金の合計額は約340万円で、他に医療用マスク1,000枚と消毒液100本の支援を行いました。
「YOKOHAMAまごころ基金」は、基金に賛同する従業員(会員)から寄付(毎月100円~の希望額)を集め、支援したい団体を会員が推薦し、会員代表で構成する基金運営委員会で推薦団体を審査し、寄付の可否を決定します。
決定を受けた各種団体へ寄付を行うと共に、横浜ゴムは基金と同額を寄付する仕組みとなっています。
現在社員の約42%が加入しており、社員一人一人の「社会に貢献することの大切さ」を基金を通じて全社をあげて取り組んでおります。
(主な団体支援先)
社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 福祉のまちづくり研究所 様
認定NPO法人 チャイルド・ファンド・ジャパン 様
公益財団法人 日本骨髄バンク 様

(主な災害支援)
令和2年 7月豪雨
新型コロナウィルス対策医療支援(東京都・茨城県・神奈川県・静岡県・長野県・愛知県・三重県・広島県)
新型コロナウィルス対策医療支援(医療用マスク1,000枚、消毒液100本)北海道旭川市

事例紹介

平塚製造所 「Think Eco ひらつか」特設サイト開設

“みんなで学ぶ、遊ぶ、楽しめる”をコンセプトに、地域住民の方々や従業員家族との親睦を深めながら、体験型環境イベント「Think Eco ひらつか」を開催しています。2020年度は感染拡大予防の観点から特設サイトを開設し、自宅にいながら「Think Eco ひらつか」を体験してもらえるように致しました。
Think Eco ひらつか 特設サイトへ

北海道旭川市への医療物資支援

当社は2015年12月に旭川市内にタイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター」を開業し、冬用タイヤをはじめとしたタイヤ試験を行っています。2020年12月に新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しつつあった北海道旭川市に対して、医療用マスク1,000枚とアルコール消毒液100本を寄付しました。

平塚製造所 「神奈川県内保健所コロナ感染者搬送用車両にタイヤ寄贈」

地域社会貢献活動および新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療支援の一環として、神奈川県に乗用車用タイヤ100本を寄贈しました。神奈川県では、県内21の保健所施設で新型コロナウイルス罹患患者を病院やホテルへ安全に移動するための専用搬送用車両を使用しており、寄贈したタイヤは新型コロナウイルス罹患者搬送専用車両へ装着されました。

Y.T. Rubber Co,Ltd(タイ)

横浜ゴム(株)の天然ゴム加工会社であるY.T.Rubber Co.,Ltd.(ワイ・ティー・ラバー)は2020年12月、同社が立地するタイ・スラタニ地区で発生した豪雨に伴う洪水で被災した世帯に支援物資を寄贈しました。支援したのは同社に隣接する2つの村で被災した全360世帯で、それぞれに米5kgと500mLペットボトル水12本を手渡しで配布しました。危機的な状況にあった被災世帯に従業員自らが迅速に必要物資を届けたことにより、周辺住民の方々との信頼関係をより高めることができたと考えています。

ヨコハマタイヤリトレッド北海道事業所

ヨコハマタイヤリトレッド北海道事業所は日本野鳥の会が初めて開設したウトナイ湖サンクチュアリ(鳥獣保護区)のすぐ近くに立地しています。ヨコハマタイヤリトレッド北海道事業所はサンクチュアリ内で繁茂している外来植物のオオアワダチソウを除去(抜根)する活動を2017年から行っています。

Yokohama Tire Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.(タイ)

地域社会に対する下記の活動を実施しました。
  • 千年の杜や植樹指導、生物多様性学習、魚の放流などを含む環境対応活動
  • 地域イベントへの参加など、地域社会との関係強化活動
  • 寺院の保護を含む文化保護活動
  • ボランティア活動や寄付などの社会貢献活動
アマタ市とラヨーン県のタイ赤十字社と協力して献血を行いました。アマタ市に勤務する関心のある外部の方からも献血を受けました。アマタ市でのCSRボランティア活動に協力し、改善チームを派遣して、アマタ市近郊のニコムサントンエアンにある4小学校の運動場を改善しました。

ATC Tires Private Ltd.(インド)

環境と教育を社会貢献の柱としています。
地域への水の供給(雨水利用)、小学校への教育支援(文具・制服・教育スタッフ確保、デジタル教育整備)、食料パックの配布などを継続的に実施しています。

Yokohama Tire Philippines, Inc. (フィリピン)

地域社会への環境貢献や自然災害などへの対応を実施しています。
従業員や地域の方々への苗木の寄付も、社会的な制約がある中で継続して行いました。火山の噴火や台風で被害を受けた地域への救援物資や食事配布などの支援を実施しました。

課題と今後の改善策

生物モニタリングを通じた環境影響評価については、地域住民とのコミュニケーションを含めたPDCAサイクルの仕組みが完成し、生物多様性保全活動が開始されています。コロナ禍での感染予防を取りながら活動を行うためのガイドラインを策定しましたが、活動の成果を地域コミュニケーションにどのように活かしていくのかを検討してまいります。
また、地域での社会課題解決のため、コロナ禍でも実施できるボランティア活動やYOKOHAMAまごころ基金を通じた活動を推進していきます。