LLC Yokohama R.P.Z. (YRPZ)(ロシア)

事業内容

乗用車用タイヤの製造

敷地面積

29ha

従業員数

753名(2019年12月末)

所在地

YOKOHAMA plant, SEZ "Lipetsk", Kazinka village, Gryazi district , Lipetsk region,Russia,399071

相談・苦情などの受付窓口

人事・管理部門
TEL:+7(4742)727-800 FAX:+7(4742)727-900

社長ご挨拶

川田 一夫

LLC Yokohama R.P.Zは2012年にロシアの首都モスクワの南約450kmにあるリペツク地区で生産を開始しました。
私たちは以下の目標で事業運営を行っています。

・お客さまが安心して私たちの製品を購入していただける、クリーンで高品質な工場を作ります。
・従業員が誇りを持って働ける、魅力的な会社をつくります。
・ロシアの市場環境に柔軟に対応します。

生産活動開始から5年、私たちは安全(S)、環境(E)、品質(Q)、デリバリー(D)、コスト(C)を重要事項として位置づけ、その中でも安全(S)は最重要事項として取り組んでおり、全従業員が安全に日々の業務を終え、帰宅できる事を切願しています。
2019年度に当社は日産自動車様のベストサプライヤーとして表彰されました。今後もこの高水準を維持できるよう努めてまいります。 また、2019年12月にはISO14001環境マネジメント認証の更新を行いました。
2014年度からは若手世代の環境意識向上を目的としたグリーンウェーブ・プロジェクトへの参加を通じ、地域社会に積極的に取り組んでいます。
今後も、お客様、従業員、地域社会から信頼される企業を目指して事業を進めていきます。

組織統治

コンプライアンス

私たちは業務に関わるすべてのロシア法令を遵守する会社となるべく取り組んでいます。
法務、コンプライアンス、内部統制部門を通じて、ロシアの法令事情を定期的にチェックし、新規法令や法令改定の情報は、速やかに経営陣や関連部署に通知して対応しています。
2016年7月以降、匿名の内部報告ツールとして、内部通報制度を運用しており、新入社員を含む全従業員に対して、システム運用を定期的に働きかけています。
2019年度は、内部通報制度をより使いやすく、使いやすいものにアップデートしたことで、従業員がこの制度を通じて、コンプライアンスに関するフィードバックを経営陣に提供するようになりました。
2017年8月から現在に至るまで、YRPZではコンプライアンス教育の強化に力を入れています。そのために法務部では、コンプライアンス関連の事例研究を毎月のように全従業員に提供しています。

人権

当社の活動において、人権侵害の事例はありません。国籍、民族、宗教、性別、年齢、容姿に関わらず、採用活動、および就労条件において、すべての従業員に対して、平等且つ公平な待遇で接しています。

労働慣行

当社は安全(S)、環境(E)、品質(Q)、デリバリー(D)、コスト(C)の順位で業務に優先順位をつけています。

労働の安全

「安全(S)」が最優先事項であり、以下の措置を通じて、継続的に安全基準を維持し、改善するために常に努めています。

  1. 従業員に対する安全教育
  2. 安全意識評価
  3. 内部の健康、安全、環境検査(毎日)
  4. 内部安全委員会による検査パトロール(毎週)
  5. 社長が議長を務める安全パトロール(毎月)
  6. 安全会議(月例)
  7. 労働条件に関する職場環境の評価
  8. 個人用保護具(PPE)の提供

2019年度は、火災の発生防止に関する従業員の意識を高めるために、電気機器・電装品の点検を中心とした活動を設定しました。この活動は、全社員を対象としたもので、社員一人ひとりが自分の職場の周囲5m以内を見渡し、電気製品に問題がないかどうかを確認するものです。今後もこの活動を推進していきたいと考えています。
YRPZでは、2019年度もヒヤリハット報告の手続きの見直しを進めました。本年度は、当初の目標である4,763件のヒヤリハット報告に対して、従業員から5,301件のヒヤリハット報告が提出されました。提出された報告のうち、5,287件の是正措置または予防措置が開始されました。
2019年は、高所作業の安全性を確保することに重点を置きました。高所作業を行う従業員は、必要なPPEに加え、安全に業務を遂行できるよう特別な訓練を受けなければならないこととしています。

災害時の安全対策

Fire training

2019年は、防災に関連して安全性を高めるための適切な活動を行いました。

  • YRPZ の担当者および副担当者を対象に、緊急時の対応策に関する特別訓練を実施しました。訓練の目的は、事故や緊急事態の発生を未然に防ぐことです。
  • 2019 年 12 月 4 日~12 月 12 日に YRPZ の電気網の火災安全監査を実施しました。監査の結果、要件を満たしていない場合の是正を検討しました。
  • 可燃性液体・可燃性物質の不適切な保管事例が明らかになった2019年度の監査では、YRPZに可燃性液体・可燃性&爆発性物質の保管ルールが制定されましたが、YRPZの保管ルールを遵守していない事例がありました。これらの液体・物質の保管状況について、改善勧告(棚・ラック等の必要機器の購入、保管場所への流入排気換気装置の設置)が行われました。

健康促進

従業員の健康促進することは、「安全」の確保のために不可欠です。従業員の健康状態は定期的にチェックされ、募集時および定期的な健康診断によって予防的に監視しています。全ての従業員の健康診断の記録は、YRPZ工場内の医療機関内に保管されています。
ロシアの法律では任意医療保険(VMI)の加入は義務ではありませんが、YRPZは全従業員に加入を継続しています。YRPZのVMIプログラムは、リペツク地方の工業企業の間で、カバー範囲と内容の面で最高のものであり続けています。VMIを通して、従業員は質の高い迅速な医療を受け、健康を回復する良い機会を得られます。
2019年度は、VMI提供事業者の変更、YRPZ職員の継続的な支援・支援、診療所の対象範囲・一覧の拡大、診療所の監査、その後の改善策を伴う職員満足度調査など、VMIのさらなる改善に向けた取り組みを行いました。

教育と研修

従業員の専門技能や知識を増進するために、当社は社内外のさまざまな研修を実施しています。
社内研修では主に業務における安全と健康に関わる研修を行っています。社外研修では外部のコンサルタント会社の協力も得て、多くは外部委託して講師を招いての従業員の訓練に尽力しています。
これは、従業員の知識やスキルの専門化、高度化を目的としているためです。
さらに、希望者に対して業務時間外に外部から講師を招いて英語クラスを開講しています。その後特定の英語能力を発揮する個人には特別手当を支給しています。

障がい者の雇用

2019年12月31日現在、YRPZでは3名の障がい者の方が正社員として働いています。雇用された各個人は、いかなる偏見もなく治療を受け、かつ当社の他の人たちと同じ開発および改善に関わる業務の機会を得ています。

モチベーションとエンゲージメント

YRPZでは、従業員のモチベーション向上とエンゲージメントレベルの向上を図るため、2019年度は以下の活動を実施しました。

2019年には、コーチングの特別手当が導入されました。それ以来、メンタリング/コーチングや部下の実践的な能力開発のために、管理職に追加で支給されるようになりました。

環境

環境マネジメント

「環境(E)」は、「安全(S)」に次いで重要な課題であります。当社は環境に関わるロシア法令の順守はもとより、環境に十分に配慮した会社となるべく努力しています。
日々の業務の中で、国の環境法規制を常に把握し、改正された法規制の遵守に努めています。
2019年12月、環境マネジメントシステムの再認証審査が行われました。 YRPZは、乗用車用自動車タイヤの生産に関して、ISO14001:2015の要求事項に適合していることが審査されました。2019年12月26日、YRPZに認証書が発行されました。

環境データ

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
廃棄物発生量(t) 1,344.4 1,196.4 1,165.7 1,211.0 1,008
埋立率(%) 0 0 0 0 0
エネルギー使用量
(原油換算:kl)
電力 4,843 4,530 4,989 5,232 5,096
燃料 5,271 4,838 4,875 4,918 4,283
合計 10,114 9,368 9,865 9,865 9,378
温室効果ガス排出量(千t-CO2 19.9 16.8 17.7 18.2 16.7
水使用量(千㎥) 73.2 54.8 51.5 50.1 46.2

産業廃棄物への取り組み

産業廃棄物の処分は、ロシア当局によって厳格に管理されています。したがって、工場で発生した全ての種類の廃棄物は、正式に認定された請負業者によって適切に処理されます。
当社は継続的に産業廃棄物の排出量の削減に努めています。
2019年度の廃棄物総発生量は1,008トンで、前年度の1,211トンと比較して約16.8%の減少となりました。
この結果、タイヤ1本あたりの廃棄物発生量は0.59kg/本となりました。2019年度は、紙3,470kg、ダンボール30,928kgを再資源化に供しました。YRPZの領土内に紙ごみの特別収集場所を配置しました。2019年度は、ゴム・金属廃棄物の分別回収を開始し、廃棄物をリサイクル品として販売することができました。

使用済みタイヤ(ELT)の廃棄

ロシア連邦政府による規制dd. 09.04.2016 No.284では、タイヤなどの特定の商品の生産者と輸入者の責任を規定しており、消費者の財産(使用済み製品)を失った後、そのような商品を確実に廃棄するため、YRPZは規制を順守する義務があります。生産者と輸入者に2つの選択肢が提案されています。政府が定めた課金表に基づいて環境課金を支払うか、自身または廃棄物処理の組合に加入して、使用済み製品の廃棄を保証し手配することとなります。
YRPZは「Eco Tyres Union」(タイヤおよびゴム製品のリサイクル基準を自主的に順守するタイヤ製造業者と輸入業者組合)に参加しました。この組合のすべてのメンバーは使用済みタイヤの共同リサイクルを保証するため、リサイクル会社と契約しました。

水使用量の削減

YRPZは、多くの施策を実施したことにより、水使用量の削減に成功しました。全体の使用量は、2018 年度の 50,091㎥から2019年度は46,187㎥に削減されました。
2019 年度は、以下のような水使用量削減活動を実施しました。

排水の管理

当社工場施設から排出される排水は、下水道に放流する前に信頼できる方法で適切に処理されています。
2019 年は、排水の汚染防止のため、以下の対策を実施しました。

省エネルギー

当社では、エネルギー効率の重要性を認識し、エネルギー使用量の効率化に向けた全社一丸となった取り組みを継続しています。特に、2019年度は以下の省エネ対策を実施しました。

生物多様性への取り組み

2014年にグリーンウェーブ・プロジェクトに参加して以来、毎年、生産活動の結果として失われた生物多様性の回復に貢献してきました。また、若い世代の環境意識の強化にも継続して取り組んできました。
2019年には、地元の大学の学生を招いて「グリーンウェーブ」というイベントを開催し、20本以上のライムツリーとローワンの苗木を植えました。新たに植えられた苗木は、YRPZの社員がさらに手入れをしています(1本1本の手入れはYRPZの1区画に割り当てられています)。

グリーンウェーブ活動

グリーンウェーブ活動

公正な事業慣行

内部統制

契約、購買、決済等における社内の承認プロセス、および社内規定を確立し、担当マネージャー、法務、経理による確認、および最終決裁者による承認を経て、不正の発生しない管理体制のもと業務を行っています。

ビジネスパートナーの選定

ロシア国内の新しいサプライヤーからの原料調達に関しては、横浜ゴムの購買部門との連携を行いつつ、公平な選定をしています。
取引先を選択する際には、信頼できない、および違法な企業との取引を避けるため、法的順守と信頼性を常に確認しています。そのため、関係文書や事業の評判を含む調査を事前に行っています。その結果、年間の工場操業の中で、信頼できない、違法または破産した企業と契約を結ぶことは一度もありませんでした。

消費者課題

品質マネジメントシステム

2019年度も品質管理の改善に取り組んでいます。
IATF16949認証移行後の第1回外部審査に合格しました。
また、2019年は、YRPZでは、CCC認証(中国)、SNI認証(インドネシア)の定期審査も合格しました。

OEメーカー※への納入

2019年度も、YRPZはロシアの日産、トヨタ、三菱自動車、フォルクスワーゲンの工場へのOE※納入を継続しました。
OE納入事業の拡大に努めています。2019年度はOEメーカーによるすべての定期監査に合格しました。
2019年、「YOKOHAMA R.P.Z.」が日産ベストサプライヤー2018として品質・物流面で受賞しました。

Nissan Award ceremony 2019

Nissan Best Supplier Award 2018

消費者とのコミュニケーションの強化

消費者との直接の窓口は販売会社であるLLC Yokohama Russiaですが、同社との連携のもと、商品の市場での評価の情報収集に努めています。LLC Yokohama Russiaの顧客である小売業者向けの工場見学とプレゼンテーションを実施しています。

コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

社内活動

当社は継続して社員内でチームスピリット、およびロイヤリティの醸成に心がけています。

チームビルディングの企業イベント

2019年8月10日、YRPZでは、強いチームづくりの一環として、社員だけでなくその家族も招待した企業イベントを開催しました。このイベントには、小さなお子さんを含む550名以上の方が参加されました。大人用と子供用に分かれた面白いイベントプログラムの他に、工場見学会も行われました。来場者は皆、お祭りの雰囲気を楽しんでいました。このイベントは、私たちのチーム精神をさらに強化することに成功し、地域社会に家族の価値観を広める素晴らしい機会となりました。このイベントは地元メディアにも広く取り上げられました。

NY party for children

NY party for children

Opening of the Japanese garden

Special NY presents for children

Yokohama Family Fest

NY party for children

サッカーチームの活動

YRPZサッカーチームの表彰

YRPZサッカーチームは、優れたパフォーマンスを発揮し続け、ファンや観客を魅了し、興奮させています。2019年には、地域サッカーリーグに参加することに加えて、チームはベルギーの日にタイミングを合わせて行われたBekaertサッカーカップトーナメントに参加し、2位入賞となりました。また、YRPZサッカーチームは、2019年の一年を通して、地元と連邦のトーナメントに参加しました。

社外活動

2019年、当社が制作したタイヤ恐竜彫刻の近くにあるリノベーションされた日本庭園のグランドオープンが行われました。このイベントは、リペツク商工会議所の協力を得て開催されました。GAVと名付けられた恐竜の周りには、多色の小石やチップが置かれました。庭には、日本建築の伝統的な装飾である庭灯や木製の橋が設置されました。
このイベントの目的は、自然を大切にし、産業廃棄物や家庭ごみを収集して処分することの大切さを人々に思い起こさせることです。来場者は、この恐竜は市内の宿泊客だけでなく、思い出の写真を撮りに来た市内の人たちにも人気があったと話していました。

2019年も地域社会との連携、近隣企業や地元団体との連携強化を目的に、外部からの見学者を対象とした工場見学会を多数実施しました。
工場見学会の参加者の中には、外部企業の代表者や大学生、子供たち、政府閣僚などのVIPを含む連邦政府の訪問者などがいました。
YRPZは、公開企業であることから、重要なイベントを中心に多くのニュースをマスメディアに発信し、地域社会とのコミュニケーションを強化し、YRPZの企業イメージの向上に貢献しています。

2019年12月、企業イメージ(主にYRPZの雇用者ブランド)を高めるために、SNSのVKontakteとInstagramにアカウントを作成しました。

また、定期的に開催されるさまざまなフォーラム、セミナー、会議など、社外で行われるイベントにも積極的に参加しています。このような活動を通して、私たちは会社のイメージを改善し、外部企業と良好な関係を築くことを目指しています。2019年度はYRPZ従業員が、環境、安全衛生、TPSおよびHR会議の出席者および発表者として積極的に招待されました。