かんたんタイヤ講座
- [1]適正空気圧を
ご存知ですか? - [2]残りミゾは
十分にありますか? - [3]偏摩耗していませんか?
- [4]傷はありませんか?
- [5]ひび割れは
ありませんか? - [6]タイヤのサイド部の
凹凸は大丈夫ですか?
[1]適正空気圧をご存知ですか?
適正空気圧はクルマによって異なります。
詳しくは運転席側のドア付近の空気圧表示シールをご確認ください。

【タイヤの空気圧が低下してくると…!】
①燃費が悪くなる!
タイヤの「転がり抵抗」が大きくなりエネルギーロスから燃費低下につながります。②偏摩耗しやすい!
通常、空気圧不足ではトレッド両肩の偏摩耗、空気圧過多ではトレッド中央の偏摩耗が起こりやすくなり、損傷を受けやすくなります。③走行性能が低下する!
タイヤのたわみが増えるので、運転のしっかり感が低下します。またどんなに高性能なタイヤでも性能が維持できず、安全に影響があります。
タイヤ交換時にチューブレスバルブも一緒に交換するのがおすすめです。

●タイヤのバルブが劣化すると空気漏れが起こりやすくなります。 古くなったチューブレスバルブ・バルブコアのゴム部は、タイヤと同様にゴム素材でできており長く使用するうち、熱などで性能は低下します。
チッ素ガスは空気に比べて抜けにくいのでおすすめです。
[2]残りミゾは十分にありますか?
スリップサインをチェックしよう。
【タイヤのミゾが減っていると…!】
①濡れた路面で、ブレーキが効きにくい!
残りミゾが新品タイヤの約半分の程度になったのを境に、タイヤのブレーキ性能は徐々に悪化し、制動距離がグーンと伸びていきます。②雨の高速走行は特に危険!
タイヤのミゾが減っていると排水性能が低下し、雨の日にスリップしやすくなり、特に高速走行ではハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすくなります。

1ヵ所でもスリップサインが出たら、使用してはいけないことが法律で定められています。

[3]偏摩耗していませんか?
タイヤが偏摩耗してしまうと、タイヤの寿命を縮めてしまいます。
①FF車のタイヤ摩耗について
前輪では、操舵と駆動をしているためタイヤの両肩が摩耗しやすい傾向があります。後輪は、両肩摩耗をしにくいですが、制動時の荷重変動で段差摩耗※1が発生しやすい傾向があります。
※1 段差摩耗:ブロック端が他の端より早く摩耗している状態のこと。
画像は右前輪のタイヤを横から見た状態(イメージ)
ローテーションする場合、前輪のタイヤは交差せず後ろに装着し、後輪のタイヤを交差して前に装着することで回転方向が逆になり摩耗の均一化をすることができます。
フロントエンジン・フロンドドライブ方式(FF)
②FR車のタイヤ摩耗について
前輪では、操舵をしているためタイヤの両肩が摩耗しやすい傾向があり、FF車と違い駆動しないため、制動時の荷重変動で段差摩耗が発生しやすい傾向があります。また後輪は、両肩摩耗をあまりしませんが、駆動力によりタイヤの中央部分が摩耗しやすい傾向があります。
ローテーションする場合、前輪のタイヤを交差して後ろに装着することで回転方向が逆になり、後輪のタイヤを交差せず前に装着することで摩耗の均一化をすることができます。
フロントエンジン・リアドライブ方式(FR)
定期的(5,000km走行を目安)に位置交換(ローテーション)をすることをおすすめします。

- 偏摩耗の防止
- タイヤ寿命の伸長
- タイヤ疲労度の均一化
●偏摩耗の原因がアライメントの狂いによる場合には早めの調整をおすすめします。
●摩耗が進行している場合、早期に交換することをおすすめします。
[4]傷はありませんか?
パンクなどのトラブルの原因になります。
【原因】
- 路上の障害物や縁石などとの接触
- 石噛みなどの異物
路上の縁石などへ接触、乗越しには注意しましょう。
[5]ひび割れはありませんか?
【原因】
- 紫外線や熱などによる劣化
- 空気圧不足などによる過度の屈伸
- 傷などによる局部への応力の集中
- タイヤワックス・ツヤ出し剤などの塗り過ぎ
直射日光が当たる場所は避けてください。
[6]タイヤのサイド部の凹凸は大丈夫ですか?
【原因】
- ホイールのフランジと縁石やキャッツアイなどにタイヤサイド部が挟まれての損傷
- 駐車場などの突起物
タイヤサイド部が膨らんだものは、すぐにタイヤを交換してください。
タイヤの保管方法は?
直射日光や雨にさらされる屋外に長時間置いていると、ゴムの劣化スピードが早まります。
直射日光や雨で、変色やひび割れなどの恐れも!
タイヤは直射日光、雨水、油、熱などを嫌います。もし、保管しておく場合は、暗く涼しいところに空気を抜いて置いておくことが大切です。直射日光が当たる場所は避けましょう。
- タイヤ内部に水が入らないよう、雨の時は室内に入れましょう。
- 油や水が付いたり、傷や変型の恐れのある場所には置かないようにしましょう。
- 傷が付いたり変形したりする恐れのある場所は避けましょう。
- 発電機や、バッテリーなどのそばには置かないようにしましょう。
- 長期間、タイヤを取り外して保管すると、タイヤ内部の薬品がにじみ出て床を汚す恐れがありますので控えましょう。