標高2000mの天空の秘湯! 『高峰温泉 ランプの湯』へ行ってみた。

昔から今までずっと日本人に寄り添う癒やしの存在、それが温泉です。メジャーな温泉地でゆっくりするのも一興ですが、どうしても心惹かれてしまうのが “秘湯”という響き。「いざゆかん」と思い立とうとも、なかなか行けない場所にあるのも秘湯の魅力。遠い存在だからこそ一度は行きたい、いじらしい日本人の心を感じてみましょう。
今回訪問したのは、信州の山奥、標高2000mに位置する高峰温泉です。“天空の湯”とも賞される秘湯をご紹介します。
2018.06.26

冬は雪上車でお出迎え。いざ浅間山の中腹へ

雄大な山々の峰が青空にそびえる信州の春から秋、真っ白な雪であたりがしんと静まりかえる冬期。それぞれの季節の色を美しく映し出す信州は、日常から心を解き放つのに最適な地域です。軽井沢にそびえる浅間山も、信州の顔の一つ。中腹に位置するのが『高峰温泉 ランプの湯』です。

車でのアクセスは上信越道 小諸ICから高津屋トンネルを通過後、チェリーパークラインで高峰温泉へ。積雪のある冬期は、車坂峠の先にあるアサマ2000スキー場第一駐車場までアクセスし、その先は雪上車での送迎となります。
実際訪問しても、山の上だということを実感できます。天気が良い日だと車返峠から連山の峰と富士山を見ることができます。

車返峠からの眺望。深呼吸すればふと体が軽くなるよう

日帰り客は入浴不可! 宿泊客だけが入れる天空の湯って?

なんと言っても入ってみたいのが、天空の湯と名高い露天風呂です。「さて入ろう!」と意気込んで訪問した筆者に突きつけられた突然の悲報。それは『露天風呂は宿泊客のみ入浴可能』ということ。なんてことよ……! 失意に打ちのめされた筆者は、悔し涙を流しながら宿の方にお話をお伺いしました。

——日帰り客は入浴不可ということですが、一体どれだけ素晴らしい温泉が待っているのでしょうか? 悔しくてなりません、せめてお話だけでも……。

「こぢんまりとした湯船ですが、ロケーションはもう抜群ですね。晴れた日には山の端が眼前に広がり、冬には一面の銀世界が包み込みます。おかげさまで好評を頂いており、とても嬉しく思っています。露天風呂は宿から50mほど離れた場所に位置するので、少し歩いて向かう必要があるんです。そのため夜は飲酒されているお客様もいらっしゃるため20時頃で入浴を終了させていただいています」

——なんと! 宿から離れた場所にあるのですね。とすると冬期は入れない時期もあるのでしょうか?

「よほどの荒天出ない限り入ることができます。先シーズンは比較的穏やかな日が続いたため、入浴をお断りした日は合計2日間くらいでしたね。たくさんのお客様に楽しんでいただきたいので、冬期の除雪は念入りに行っています」

フロントには暖炉が。冬場は団らんの場になるのだろう

——年間を通して四季の美しさを感じることのできるとは。まさに秘湯の名に相応しい温泉ですね。今回は入浴できず悔しさでいっぱいですが、次こそは宿泊で来ます……。

「ぜひお待ちしております。日帰りでも内湯の入浴は可能ですので、癒やされてくださいね!」

交互浴に飲泉に。日帰りでも秘湯を満喫

というわけで、なんとも言えない複雑な気持ちで向かった内湯。さてどんなものかと扉を開きます。

たくさんの効能が! 心強い泉質

左右には洗い場が合計4箇所、正面には2つの木製浴槽、目の前に広々とした眺望が広がります。白濁したお湯からは硫黄臭が。泉質名は『含硫黄—カルシウムナトリウム・マグネシウム—炭酸水素塩泉』なのだそう。神経痛、筋肉痛や慢性消化器病、糖尿病に効能があると言われていますが、とりあえず難しいことは置いておき入浴へ。

おすすめは向かって左側の浴槽からの入浴です(女湯の場合)。おおよそ42度に加温されているため、じんわり芯から体が温まります。浴室内に灯る暖かなランプの光を眺めながら、十分温まったら右の浴槽へ。はじめはヒヤリとした感覚に驚くことでしょう。それもそのはず、こちらは38度に設定されており火照った体をほどよくクールダウンすることができました。

そして飲泉できるのも忘れてはならないポイント。独特な風味は含まれた硫黄によるものなのだとか。肥満や便秘、高血圧に効能があるそうで、浴槽の脇には升が用意されています。ぜひお試しあれ。

おわりに

四季の表情を直接感じることのできる高峰温泉は、秘湯ファンであれば一度は行ってみたい秘湯のひとつでした。日々に疲れたと感じたこの瞬間も、高峰温泉はひっそりと湧き続けています。

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